身体表現性障害について-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター
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第8回 身体表現性障害について
身体表現性障害とは
検査などを行っても身体的異常や原因が認められないにも関わらず、痛みや吐き気、しびれなど多くの身体的症状が長い期間にわたって存在する病気です。身体症状の改善を求めて医療機関を受診しても、原因が分からないので医療機関を転々とするケースや、満足のいく対応をしてもらえずに治療の継続につながらないケースがあります。多くの方は、それらの身体症状のために、社会生活などに支障をきたしています。原因はストレスなどの心理社会的要因が関係しているといわれています。身体表現性障害には、身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害があります。その中でも最近よく耳にする「過敏性大腸症候群」について紹介します。
過敏性腸症候群とは
身体表現性障害の消化器心身症のひとつが「過敏性腸症候群」です。腸の中に腫瘍やがんなどの身体的異常がなく、下痢や便秘など便通異常、腹痛や腹部不快感などの症状が一か月以上にわたって繰り返す病気です。人口の10~20%に認められ、消化器内科を受診する人の三分の一にみられる頻度の高い病気です。発症年齢は20代~40代に多く見られます。例えば、通勤電車の中や大きな商談の前に腹痛が起こり、トイレに駆け込むといったことがあります。慢性化して何度も腹痛に襲われていると、トイレに行けない場所では不安に感じてしまうこともあります。腸の運動は、自律神経によってコントロールされています。緊張と不安といった精神的ストレスや生活リズムの乱れによって自律神経のバランスが乱れ、過敏性腸症候群の症状が引き起こされると考えられています。
身体性表現性障害の治療
治療には、症状を和らげるための薬物療法、心理療法、認知行動療法、自律訓練法、職場や家庭などの環境調整、規則正しくバランスの取れた生活などが有効とされております。認知行動療法では、ストレ対処法やバランスの良い考え方などを身につけるトレーニングができ、不安や緊張を和らげ再発予防に効果があるとされています。認知行動療法や自律訓練法は、ピース・アンド・ホープカウンセリングセンターでも受けることができますので、興味のある方はお問い合わせください。
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