ADHDについて-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




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              第5回   ADHDについて

 
  最近、教室でじっと座っていられなかったり、人の話に急に割り込んできたり、いくら注意しても忘れ物していったり、といった子どもが多くなったと言われます。このような子どもたちの中には「ADHD」と呼ばれる障害を抱えている子どももいると言われています。



ADHDとは

 ADHDは注意欠陥/多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とも呼ばれ、その特徴として不注意や多動性、そして衝動性といった問題を抱えています。例えば、集中力が続かなかったり、話しかけても聞いていないかのような態度をとったり、物事を順序立てることが苦手だったり、すぐに気が散りやすかったりします(不注意)。じっとしていられなかったり、ずっとしゃべり続けてしまっていることもあります(多動性)。また、順番を守ることができなかったり、急にお友達をたたいてしまうこともあります。(衝動性)。
 

原因

 ADHDになる原因は残念ながら未だに特定されていません。ですが、何らかの脳機能障害が一つの原因となって生じる先天性な障害であると考えられています。少なくとも「子育ての失敗」でなってしまう障害ではないことは明らとなっています。


理解・対応

 ADHDを抱えている子どもは、その症状のため「わがままだ」「乱暴だ」「無礼者だ」などといった誤解を受けやすいと言われています。その結果、いじめられたり、学校に行くのが楽しくなくなってしまうことも、往々にして起こってきます。

 このようなADHDを誤解してしまうことから生じる新たな問題を「二次障害」と言います。二次障害は子どもの心に深い傷を残してしまいます。そのため、ADHDを抱える子どもが二次障害を受けなくてもよいように、まずはきちんと症状を理解し、ADHDを抱える子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切になります。必要があれば精神科医や臨床心理士、あるいはスクールカウンセラーや学校の先生と相談し、ADHDを抱える子どもが過ごしやすい環境を創っていきます。ADHDを抱える子どもの生活をさまざまな側面から支えることで、その子が少しでも嫌な気持ちにならずに済み、また、少しでも生活に適応していけるように促していくことが大切になってきます。

 


 

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