アダルトチルドレンについて-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




                      TEL/FAX : 044-822-6888





            第37回   アダルトチルドレンについて

 
  



アダルトチルドレンについて

 アダルトチルドレンという言葉は、もともとはアルコール依存症の人がいる家庭で育った子どもを表す言葉として生まれました。アルコールのために両親がいさかいを起こしやすいので、そのような環境で育った子どもは、「自分が悪いから両親はけんかしているのではないか。」とか「困っている親を助けなければ。」と思ったり、あるいは、怒られないように何も言わず反抗もしない、などという傾向が見出されていました。その後アダルトチルドレンという言葉が広まるにつれて、アルコール依存症の人がいる家庭に限らず、何らかの事情で健全な家庭としての機能がうまく果たされない家庭で育った人達のことをアダルトチルドレンと呼ぶようになっていきました。アダルトチルドレンは病名ではなく、そのような家庭で育った生きにくさを感じている人が、自分を理解するための言葉として使われることが多くなっています。
 アダルトチルドレンの特徴としては、過度に自分に自信が持てなかったり、怒られたり批判されることを怖がったり、他人から期待されているであろうことを必要以上にやろうとしたり、誰かに自分のことを必要以上に認めてもらいたがったり、あるいは他人を自分の思うようにコントロールしようとしたりする、などあげられます。
 アダルトチルドレンである辛さから抜け出るには、親に抱いているきもちを自覚し、理解してくれる人にその気持ちを表現することが大切です。そして、心から安心できる人との関わりを大切にし、子どもの時にやりたくてもできなかったことをやってみたり、「親が自分に対して言ったりしていたことは違うのではないか。」と思えたり、「親が望んでいた自分とは違うけれど自分はこれでいい。」と思うことが増えると、つらさから抜け出すことが多いように思います。一人で辛さから抜け出すのは大変なことです。カウンセリングなどでアダルトチルドレンである自分の大変さを分かってくれる人と親とは違うコミュニケーションを体験することが助けになります。


神奈川県川崎市二子5-2-1 中興2ビル 2F
copyright(c)2020-2020 ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター