特異的発達障害(学習障害)について-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




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            第36回   特異的発達障害(学習障害)について

 近年、「発達障害」ということを悩みにしてご相談に来られる方が非常に増えていると感じます。テレビやインターネットでも「発達障害」について取り上げられることが多く、情報がたくさんあるため、ASD(自閉症スペクトラム症)ADHD(注意欠陥・多動性障害)等の名前は少し聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その中でもやや局限した場面において苦しさを感じることが多い「学習障害」について取り上げたいと思います。
  



学習障害とは・・・

〇全般的な知能が正常範囲内であること
〇視覚や聴覚などに障害がないこと
〇環境や本人の学習意欲に問題がないこと
という条件が満たされているにもかかわらず「読み書き」や「計算」といった特定の領域において習得困難がみられる状況を指します。
 その中でも最も知られているのが「特異的読字障害」と呼ばれるものです。正確に単語を認識することが困難で文字を音声化するのが苦手な場合が多いです。そのことが原因で読解能力がうまく伸びなかったり、語彙力が増えないなどの障害が生じるケースが見られます。ASDやADHDなどと比較するとまだ認知度が低く、学校においても支援の対象として明確になっているケースはまだ少ないのが現状です。読字が必要な学習において困難が生じることが多くても、それを本人の怠けややる気のなさと捉えられてしまうこともあり、それが当事者にとっては苦痛となる場合が多いです。
 こうした困難故に学業で挫折してしまったり、学校に行きたくなくなってしまうことで不登校の要因になってしまうこともあります。自尊心の低下などの二次的な問題を引き起こす可能性も高いですが、周囲の理解や個別の指導を得られることでこうした問題を少しでも減らすことも重要な支援のひとつです。こうした困りごとへの支援のひとつとして、病院の他にもカウンセリングなどを利用してみるのも良いのではないでしょうか。


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