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現代の子育て-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープカウンセリングセンター

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　　　　　　　　　　　　第35回　　　現代の子育て

現代の子育て

　価値観や選択肢が広がり、様々な人生の可能性が存在するようになった現代ですが、その分、それぞれのかたの個人の人生に応じた個別の悩みというものが生じてきたように思われます。
　今回は現代ならではの子育ての難しさと支援についてご紹介させていただこうと思います。
　現代の子育ての環境については、以下の特徴が考えられています。
〇様々な形での「共働き家庭」が増加し、父親も母親もそとでの仕事と家庭の機能を両立しなければならなくなったこと
〇核家族が進んでいること
〇実家の祖父母世代もいまだ現役で仕事をしている可能性が高くなっていること
〇地域の大人が子育てに関わる機会が減少していること
〇少子化により、子育てに慣れている経験者が少なくなっていること

　このような点からは「家庭以外に仕事も抱え、限られた時間や体力の中で子育てに取り組まなければならない一方で、子育てについて相談したり支援してもらえる相手は少なくなっている」という可能性が推測されます。子育てに当たる養育者が孤立しやすかったり、そのため、不安になりやすい可能性が指摘されています。
さらに、
〇子育て情報の氾濫
という特徴も現代には挙げられます。書籍だけではなくインターネットやSNSで、子育てについての情報を集めることができます。それにはメリットもあります。しかし目にした情報や他の養育者の子育てと自身を比較し、「自分の子育ては間違っているのではないか」など、より一層不安な気持ちにさせてしまう副作用も存在するのではないかと考えられています。
　子育てをされている方の多くは、専門機関に相談すると自分の子育ての不備や間違いを指摘されるのではないかと不安に感じているように思います。しかし子育てをする養育者の方の孤立や、それによる不安は、お子さんへの影響という視点だけでなく、ご本人にとってもつらく苦しいものです。
　もし誰かにお子さんの事を相談したいと感じたら、お一人で抱えず、ぜひ各自治体の支援センターや各種相談室、クリニック、私たちにような民間のカウンセリングセンターなどを上手に利用していただけたらと思います。
　