対人関係について-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




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            第28回   対人関係について

 
  



対人関係とは

 対人関係とは、自分と相手があって初めて成り立つものです。あなたが相手に「こうしてほしい」と求めることもあると同じように、相手からもあなたに「こうなってほしい」と思われていると感じることも多いでしょう。特に身近な他者との対人関係は常に私たちの心の状態を左右するものです。対人関係は多くの人にとって支えになるもの、なくてはならないものであると同時に、一番のストレスの元とも言えるでしょう。さらに逆に、心にストレスを抱えるとそれが元でさらに対人関係が悪化するという悪循環が生じやすいと考えられます。
 対人関係とは、主に3つの層(重要な他者、親密、それ以外)にわけて考えることもでき、それぞれの層によって、心に与える影響も異なってくるでしょう。ご自身にとって、どういう方がどの層にあたるのか、整理してみるのも良いかもしれません。


対人関係のチェック

 重要な他者との間での交流の程度は人によって様々です。平日はほとんど話さなくても、休日になると沢山話す方もいらっしゃると思います。逆の方もいらっしゃるでしょう。また、その時にどのような内容を話して、どのような気分になるかということもまた人によって異なります。また必ずしも直接会ってのコミュニケーションであるとも限らないでしょう。交流の程度を把握するためには、
①量:どのくらい話しているか?それは平日/休日か?1日どのくらい話しているか?等
②質:どちらから話しかけるか?話す内容は?会話中の自分の気持ちや、相手の反応、等。
2つのポイントから考えるとわかりやすくなります。



重要な他者との関係性に問題が生じたら

 いくら注意していても、重要な他者との関係は身近だからこそのトラブルも避けられないものです。関係性に問題が生じてしまったら、どうしてその問題が生じてしまったかを考えてみるのかも良いかもしれません。重要な他者との関係は主に2つの要素で作られています。即ち①相手への期待が不適切であること ②コミュニケーション不足であることです。例えば、「どうしても相手が仕事で抜けられない時に家にいてほしいと思ってしまう」など、相手に対して少し無理な期待をしていないか、と振り返ってみるのも良いでしょう。少し考えてみて、「家にいるときには、もう少し優しくしてほしい」など、より現実的な期待に変えることができないかを考えてみるのも良いでしょう。
 さらに、上記のように、自分の期待を変更してもそれを伝えることができなければ関係は改善しません。どんなに親しい間柄でも言葉で伝えなければわからないことや、ずれてしまうことは思っていることよりも多いものです。

参考文献 水島広子 「自分でできる対人関係療法」 創元社


 


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