不眠症について-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




                      TEL/FAX : 044-822-6888





              第13回   不眠症について

 
  寝付けないまま寝床で悶々と過ごす時間は辛いものですね。先進国では何らかの不眠症状を持つ人は20~35%治療の必要な人も10~20%いると言われています。
 不眠症はうつ病の前触れとなることも多いため、きちんと知って、早めに対処しましょう。



不眠症とは

 不眠症は、健康を維持するために必要な時間眠ることができなかったり、十分な時間寝ているのに眠れた気がしなかったりして、社会生活に支障をきたし、そのことに自分でも悩んでいる状態を指します。次のような症状が一か月以上続いたら、専門家に相談しましょう。


社会不安障害の影響

 社会不安障害は、他人を意識しだす思春期に発症することが多いことから、授業に出るのを避けて学校の成績が上がらなかったり、時には不登校や中退につながることもあります。面接が苦手で就職活動がうまくいかない、職場でのコミュニケーションや取引先に行くことを避けるために仕事の成績が上がらない、家族以外との付合いがなく仕事を探そうとしないなどの場合にも、社会不安障害が影響している可能性があります。また治りにくいうつ病の背景にも社会不安障害があるのではないかと言われています。


不眠症の症状

 〇夜間の症状:①入眠困難(寝付くのに30分以上かかる)②早朝覚醒(希望の時刻より2時間以上早く目が覚めてしまう)
        ③中途覚醒(途中で目が覚めて寝付けない)④回復感欠如(熟眠できない、休養が取れた感じがしない)

 〇日中の症状:緊張・不安・疲労感・イライラ・目覚めてはいるが頭が働かず、ミスが増えたり、能率が低下したりするポイントは日中の状態です。睡眠時間が少なくても、その人が満足し、昼間かに正常な活動ができるなら、不眠症とは言いません。


 

不眠症の治療
 
 不眠症は、風邪や試験、仕事などの一時的なストレスがきっかけで始まり、ストレスの長期化、不適切な睡眠習慣、眠れないことへの不安やこだわりによる悪循環などによって長引きます。必要な場合は医師の指示により薬を服用し、認知行動療法などの心理療法を行います。太陽光に近い光を出すライトを用いた光療法によって改善する方もいます。

 年を取ると必要な睡眠時間は減ります。8時間にこだわらず、質のよい睡眠を目指しましょう。睡眠について正しく理解し、次のような生活習慣を身につけるだけで改善する場合もあります。①遅く寝ても朝は同じ時間に起床する ②朝日を浴びる ③決まった時間に食事する ④昼寝は15時までに座って20分程度 ⑤寝る数時間前に散歩などの過類運動をする ⑥寝る前はパソコンや携帯の画面は見ない ⑦眠りが浅くなるので寝酒は飲まない ⑧眠れない時は別の部屋で過ごし、眠くなってから布団に入る
 
 睡眠中に呼吸が止まる場合や足がムズムズして眠れない時は、睡眠外来を受診しましょう。認知行動療法、睡眠習慣の改善、光療法は、ピース・アンド・ホープカウンセリングセンターでも受けることができますので、興味のある方はご相談ください。


神奈川県川崎市二子5-2-1 中興2ビル 2F
copyright(c)2014-2020 ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター