ひきこもりについて-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




                      TEL/FAX : 044-822-6888





              第15回   ひきこもりについて

 
  2010年に内閣府が行った調査によると、全国でひきこもっている人の数は70万人といわれています。ひきこもりの実態はさまざまであり、精神病をきっかけとして生じるものから、ご本人が心の均衡を保つためにひきこもるケースまで多岐にわたります。いずれの場合も、ご本人やご家族にとって不安や苦しみを伴います。



ひきこもりとは

 ひきこもりとは、さまざまな要因によって社会的な参加の場面が狭まり、学校や仕事などの自宅以外の生活の場が長期にわたって失われている状態の事をさします。「ひきこもり」は、病名や診断名ではなく、一つの状態を意味しています。そうした中には自宅から一歩も外に出ることができない人もいれば、近所のお店には出かけられる人もいます。ひきこもる期間について、厚生労働省の定義では、「6ヶ月以上」となっておりますが、数か月の長さから、10年以上に及ぶ例も見られます。


ひきこもりに伴う症状

 ひきこもり状態に伴い、二次的に生じやすい精神症状としては、強迫性障害、家庭内暴力、抑うつ気分、対人恐怖症状などが挙げられます。


ひきこもりの支援

 ひきこもりの治療や支援の導入はご本人との信頼関係に基づいて慎重に進める必要があります。最初からご本人が治療に参加することは少ないため、ご家族が相談機関に通い相談することが初めの段階となります。

 やがてご本人も相談機関に通うようになったら、ご本人を対象にした治療や支援が始まります。そして、ご本人の状態に応じて、支援機関が提供するデイケアや居場所の利用やアルバイトといった就労など、集団適応支援に段階的に進めていきます。ひきこもりの実態がさまざまであるため、必要な支援も一人一人異なります。


 

ひきこもりの家族関係
 
 ひきこもりは家族の不安や葛藤の問題でもあります。ひきこもりの長期化に伴い、ご家族の精神的負担も大きなものとなります。そうした中で、日常会話を中心としたポジティブなコミュニケーションが家族関係の回復に寄与することが指摘されています。反対に、ご本人の劣等感や罪悪感を刺激するような𠮟咤激励はご本人を追い詰めることに繋がることもあるようです。ご本人の治療にとって、ご家族の協力を得ることは重要です。

 当センターでもご本人やご家族のご相談を受けることができますので、関心のある方はご相談ください。


神奈川県川崎市二子5-2-1 中興2ビル 2F
copyright(c)2014-2020 ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター